介護サービス・介護施設について

介護施設にも様々な種類があり、各施設によって入るための基準があります。
入所基準が合致していれば、次のような項目を実際に見てみて、入所するかどうかを判断すると良いと思われます。
 @職員
    管理者が情熱を持っているか?
    職員で話し合いがよく行われているか?
 A入所者
    入所者の表情が明るいか
    評判(外部評価の良し悪し)
 B施設のソフト・ハード面
    転倒防止のためのバリアフリーになっているか
    施設入所者の状態を職員から見渡せるつくりになっているか
    散歩が日常的に行われているか
    地域との連携がよいか
    事故があった場合の診察・入院など迅速な対応
    食事内容や入浴の回数など。
 これらのチェックポイントを満たしている施設が良い施設だと考えられるのではないでしょうか。

また、費用については、地域、施設、要介護度によってかなりの差がありますので、あくまでも参考程度にして下さい。


A:在宅介護型施設(介護保険が使える施設)

訪問看護ステーション
特 徴 看護師が在宅の寝たきり老人等(通院が困難な方)を訪問し、主治医の指示に基づいて、血圧や身体の状態の把握、床ずれなどの療養的な処置を行う看護サービスです。
対象者 かかりつけの医師(主治医)が訪問看護の必要を認めた方。
老人医療受給者で、疾病負傷などにより家庭において寝たきりの状態またはこれに準ずる状態(痴呆も含む)にある方。
費 用 基本利用料として1日250円前後。


通所介護(デイサービスセンター)
特 徴 主に午前中から夕方までの日帰りで、入浴・食事・日常動作訓練・レクリエーション等を行う施設。
対象者 「要支援」・「要介護」と認定された方のみ。
寝たきり痴呆、虚弱など日常生活を営むのに支障がある方。
費 用 介護度によって異なるが1日1,000円前後。
※他に、おむつ代その他日常生活費が自己負担。


通所リハビリテーション(デイケアセンター)
特 徴 主に午前中から夕方までの日帰りで、リハビリテーションを行う施設。
対象者 「要支援」・「要介護」と認定された方のみ。
寝たきり痴呆、虚弱など日常生活を営むのに支障がある方。
費 用 介護度によって異なるが1日1,000円前後。
※他に、おむつ代その他日常生活費が自己負担。


短期入所療養介護(ショートケア)
特 徴 対象者を一定期間(連続4日以上、30日未満)をめどに預かり医療上のケアを含む介護を受けることができる施設。
対象者 「要支援」・「要介護」と認定された方のみ。
介護者が病気や介護疲れで介護できなくなった場合。
費 用 介護度によって異なるが、1日1,000円前後です。
※その他日常生活費が自己負担。


短期入所生活介護(ショートステイ)
特 徴 在宅生活されている方々が必要に応じて一時的に入所施設を利用するサービスです。
対象者 「要支援」・「要介護」と認定された方のみ。
介護者が冠婚葬祭や病気や介護疲れなどで、介護できなくなった場合。
費 用 介護度によって異なるが、1日1,000円前後。



B:入所介護型施設(介護保険が使える施設)

グループホーム(認知症対応型共同生活介護)
特 徴 認知症高齢者対応型住宅」とも呼ばれていて、介護が必要な痴呆性のお年寄り5〜9人程度がスタッフと家庭的な雰囲気の中で共同生活を行うことで残存能力を引き出し、痴呆症の緩和を促すことを目的とした介護サービス施設。
対象者 「要介護」と認定された65才以上の高齢者。
痴呆の状態にある方のうち少人数による共同生活を営むことに支障がない方。
費 用 月額60,000円〜200,000円程度


介護老人保健施設(老健施設)
特 徴 一定期間(約3ヶ月)をめどに入所させ身体、日常生活動作をリハビリ、訓練させ在宅に復帰させる事を目的とした施設
対象者 「要介護」と認定された65才以上の高齢者で、病状がほぼ安定期にあり高度な医学的治療は必要としないが家庭で自立して生活するには不安や問題をかかえているという方。
費 用 介護度によって異なるが、月額70,000円-180,000前後。


介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)
特 徴 日常生活上必要なサービスを行う。
「福祉型」の施設のため常に医師の手当てを必要とする方は入所できない
対象者 「要介護」と認定された65才以上の高齢者。
身体・精神上の著しい障害があり在宅にて介護が受けられない方を対象
費 用 介護度・施設によって異なるが、1日1,700円前後。
(日常生活費は自費負担)



C:入所施設(介護保険が使えない施設)

養護老人ホーム
特 徴 日常生活上必要なサービスを長期的に提供する施設。
医療面のサービスと福祉面のサービスを併せて提供できる。
対象者 自立または介護保険の認定が要支援ぐらいまでの人が入所する老人ホーム。
要介護1以上でも養護老人ホームで生活できれば入所可能。
費 用 無料〜月14万円位(本人の収入額及び扶養義務者の所得税額に応じて変わる)


軽費老人ホームA型
特 徴 日常生活上必要なサービスを行う。食事は給食
また、入所者が直接契約して入所を決めることができる。
対象者 住宅での生活が困難な60才以上の方
ただし夫婦の場合はどちらかが60才以上であればよい
費 用 生活費約5万円+事務費(収入によって異なる:1〜10万円)


軽費老人ホームB型
特 徴
日常生活上必要なサービスを行う。食事は自炊
また、入所者が直接契約して入所を決めることができる。
対象者 住宅での生活が困難な60才以上の方
ただし夫婦の場合はどちらかが60才以上であればよい
費 用
利用料=約5千円(家賃に相当)+日常生活費


軽費老人ホームC型(ケアハウス)
特 徴 食事付きの高齢者向けマンション。
全室個室で食事・入浴・緊急時の対応を行い生活上の困り事などは担当の職員が相談に応じる。
対象者 60歳以上の方(夫婦の場合はどちらかが60歳以上)で自炊が出来ない程度の身体機能の低下が認められた方、又は高齢のため独立して生活するには不安がある方。
寝たきりになると退去。
費 用 対象者の収入によって異なるが、月額50,000円〜150,000円
(電気・水道・電話代は本人負担)


有料老人ホーム
特 徴 介護施設のなかでも、民間事業者が運営・経営している施設です。日常生活のサービスを行います。
終身介護を目指す施設もあり内容は様々。入居については、経営者側と入居希望者との自由な契約による。
提供されるサービスにより3つのタイプに分けられます。
介護付有料老人ホーム
各自治体から介護保険の「特定施設入所者生活介護」の認定を受けている施設で、食事や入浴、排泄、介護サービスを行います。
住宅型有料老人ホーム
介護サービスは提供しない高齢者向け居住施設です。
介護が必要になった場合は訪問介護サービスを受けながら、居室での生活を継続することができます。
自宅で居宅サービスを受けるのと基本的に同じです。
健康型有料老人ホーム
健康で自立した生活ができることを前提にしたホームです。
介護が必要になった場合には、契約を解除して退去しなければなりませんから、自分の健康状態を見据えた将来設計が求められます。
食事のサービスはありますが、介護サービスは行われない施設です。
対象者 比較的健康な方。
夫婦で入居する場合はどちらか一方が一定の年齢に達していれば入居を認める場合がほとんど。
費 用 老人福祉施設ではない為、各種のサービスを受けられる。
費用は、全額入所者が負担することになり負担費用は高額


D:居宅での暮らしを支えるサービス

福祉用具貸与
特定福祉用具販売
住宅改修費支給