子供は、ただ大人を小さくしたものではありません。
 水分量の違いをはじめ、その構成要素の差や、免疫力の不充分な点からも病気の進行度、経過に独特の特徴が有ります。
 このように、子供の病気で特に注意を要することは、抵抗力が弱いことから病気の進行が時として速いことに有ります。
 しかも、子供は不具合になってもそれを正確に保護者に伝えることが出来ない場合もあります。
 従って、保護者に求められることは、子供が発している異常のサイン(sign=徴候)を見逃さないことです。

 医学的知識に乏しい一般の保護者が、子供が病気になっているか否かを判断することは困難です。
 しかし、日常の具合と比べて何か違いが有るかどうかの判別は十分に出来ると思います。
 あまり過敏に成るのも考えものですが、明らかに日常と異なるサインを見逃してはなりません。

 参考
 *医師が病人を診るときには以下の手順で進めます。
    1:診査・検査・・・病気に特徴的な症状を確認すること。
    2:診断・・・・・・・・診査から得られた情報によって、正しい病名をつけること。
    3:治療・・・・・・・・診断の基づいて、それに則した治療が行われます。
  保護者は、異常と思われる症状を見逃さないようしなければなりません。

 *発育期の分類
    新生児期 =出生から4週間
    乳児期  =出生より1年間。新生児期を含む
    幼児期  =満1歳から小学校入学まで。
    学童期  =小学校在学中の期間。満6歳から12歳まで。
    思春期  =小学校卒業から15歳くらいまで

 子供の病気1 (内科的疾患)

1:保護者が注意すべき事

(1)子供が発する異常サイン(注意すべき症状)

@身体の動きかた
 常にじっとしていないのが子供です。
 その子供が、じっとしているのは、どこか体調がすぐれない場合も疑われます。
 逆を言えば、多少の熱があっても、元気に遊んでいれば心配ないことが多いようです。

A機嫌のよしあし
 なんとなく機嫌が悪い、ぐずる、ちょっとしたことで泣いてしまう、などといった場合は、体調不良を疑う必要があるように思います。

C表情・顔色
 子供は元気なとき非常に良い表情をしています。
 笑顔がなく、顔色も青白かったり、妙に赤っかたり、眼の輝きがないときは具合が悪かったり、熱が出ていたりする場合が多いようです。
 病的な顔色等
 1)暗紫色
  チアノーゼの可能性が有ります。
  酸素不足の状態であり、口唇、爪などにあらわれますが、顔面全体になることもあります。
  急にチアノーゼが起こった場合には呼吸か心臓に重大な問題が考えられます。
 2)蒼白
  急に蒼白になったら、原因はいろいろです。
  低血糖やてんかん発作も、泣き入りひきつけでも蒼白型があります。
  くり返すとき、ほかの症状を伴うときには医師の判断が必要でしょう。
 3)黄疸
  多くは新生児期、乳児期早期のうったえです。
  心配のない母乳性黄疸と、病気の場合があり、受診が必要です。
  乳児期以降にしろめが黄色い場合には、肝臓疾患の可能性が考えられます。
  手掌だけが黄色いのはみかんの食べすぎなどによるもので心配いりません。

B泣き声・泣き方
  いつまでもダラダラ元気なく泣くのも何か異常があるかもしれません。
  いつもと違うときは、発熱、発疹やおなかが張ったりしていないか確認してみましょう。

C食欲
  いつものよう食べたり飲んだりしているようであればまず大丈夫です。
  食欲がなかったり、ミルクの飲みが悪いときにはおなかの調子がわるかったりするかもしれません。

D尿の状態
  尿量、排尿回数は体の状態を知る極めて重要なサインです。
  0.5.-1.0ml/kg/時間が、一つの目安です
   (例:体重20kgの子供の場合の最低尿量・・・0.5×20=10ml/時間)
  水の摂取量が足りない時、発熱などで水の蒸散が多い場合、その他の病気の場合に、乏尿・無尿に成ることが有ります。
新生児 乳児 幼児 学童
尿量 ml/日) 30-300 350-550 500-1000 800-1400
排尿回数(回/日) 6-13 14-20 7-12 7-8
E便の状態
  普段の便と比べて、色、硬さに変化が有るときは注意を要します。

F体温
 子供の病気の多くは熱を伴うことが多いです。腋窩ではかって37.5度以上が発熱です。
 それ以下では心配なことはほとんどありません。
 平熱が低い場合には、平熱よりも1度以上高ければ発熱と考えます。
 乳児は体温調節がうまくできないので、高温環境にいると体温が上昇し、低温環境にいると低体温になります。
 自動車内には絶対に放置してはなりません。
 春、秋でも直射日光の照る車内は60度にも達し、車内放置は子どもを死に追いやります。
 
 これらの日常生活に少しでも異常(変だな)と感じたり、他にはっきりとした症状(熱がある。吐いている。下痢・便秘など)があるときには、勝手に判断しないで、病院の診察を受けてください。


(2)各種症状に対する応急処置
@発熱
 1)解熱薬の使いかた
  病気による発熱は、病気やその回復のサインとして重要です。
  やたらに解熱薬を使うの良くありません。
  病気の状態が把握されてから、医師の指示のもとで解熱薬を使用するのが安全です。
  1度程度下げるつもりで使用します。平熱まで下げようとするのは危険なことがあります。
  1回使用して1度以上も下がりすぎた、または平熱よりも下がったなどの場合には、次回はそれより量を少なくします。
  解熱薬は一度使用したら、6時間以上あける(一晩に1回)のが原則です。
  子どもには危険な解熱薬もあります。
  アセトアミノフェンが第一選択薬ですので、それ以外の処方のときには理由を確かめてください。
 2)冷やす
  わきの下、くびなどを冷やす程度にします。
  氷枕は気分がよければしてもけっこうですが、たいした効果は期待できません。
  額に貼るタイプのものも同様です。
 3)水分補給
  高熱だけのときには、まず水分の補給が第一です。飲める水分ならなんでもけっこうです。
  ただし高熱時には、胃のはたらきもわるくなってい瑠子tに注意して下さい。
  そのため、胃の中にたまりやすいミルクやヨーグルトなどは何時間もたってから嘔吐することがあります。
  リンゴジュースとかスポーツドリンクのように吸収が早くて胃を通過しやすいものが適しています。
  乳幼児向きのイオン飲料の方がより有用です。

A下痢
 乳幼児では嘔吐と並行して起きることが多く、年長児では下痢だけのこともあります。
 慢性の下痢は、乳幼児ならアレルギーや代謝の病気、乳糖不耐症なども含まれます。
 学童以降は、過敏性腸症候群という病態もあります。年齢によってさまざまな原因で起きます。
 1)血液まじりの下痢
  発熱や嘔吐があれば、細菌による食中毒かもしれません。すぐに病院へ。
 2)米のとぎ汁のよう
  白くて水っぽい便が出て、かぜのような症状、吐き気があるようなら、ロタウイルス腸炎かもしれません。
  なるべく早く受診してください。
 3)においがきつく、粘液のまじった下痢
  おなかが痛くなり、熱も出ます。
  犬やねこ、小鳥などペットは飼っていませんか? キャンピロバクター腸炎かもしれません。
  なるべく早く受診してください。
 4)何日も続く下痢
  下痢が何日も続くようなら、受診しておいたほうが安心です。

 下痢の時の食事
  下痢をすると、食欲がなくなります。これは、自己防衛反応です。
  つまり、下痢というのは腸が病気で弱っているのですから、腸を休ませてやる必要があるのです。
  つまり、食事を控える必要があるのです。栄養分の多いものは、腸に負担がかかります。
  栄養価の少ないもので過ごしましょう。
 避けた方がよい食べ物
     油、脂肪分を含むもの(シチュー、ラーメン、バターなど)
     卵製品(プリン、カステラ、卵焼きなど)
     乳製品(ヨーグルト、乳酸菌飲料、牛乳、ミルクなど)
     果汁、くだもの(リンゴジュース、オレンジジュースなど)

B便秘
  排便には個人差があります。2日に1回でも元気で問題がなければ、便秘とはいいません。
  排便がなくて腹部が膨満していたり、不快感があったり、排便時に肛門が切れたりするようなら、治療の必要があります。
  乳児ではがんこな便秘は腸の病気であることもあります。
  離乳食開始後に便秘の場合になるのは、離乳食が早すぎることが原因のこともあります。
  幼児以降の場合には、食事習慣を見直すことで改善することがあります。
  からだの動きが不自由なために便秘になることもあります。
  そのような場合には、積極的に緩下剤を使用する方が楽になります。
  
  1)乳児期…ミルクの量は十分ですか?
     乳児期の便秘の原因は、おっぱいやミルクの不足が考えられます。
     体重の増え方が悪いようなら、医師に相談してください。
  2)幼児期…偏食や食生活の乱れはありませんか?
     偏食や食生活の乱れが、便秘の原因になります。
     規則正しく、バランスのよい食事をとり、水分も十分に。
     食物繊維の多い野菜や果物、マルツエキス、プルーンなども試してみてください。
  3)学童期…トイレのがまんやダイエットをしていませんか?
     学校でトイレに行くのをがまんして便秘になったり、ダイエットで食事量が減り、便秘になる子どもがいます。
     学校に行く前に排便する習慣をつける、バランスよく十分な量の食事をとる習慣を整えたいものです。

C嘔吐
 乳児は胃が垂直位だったり、胃と食道の境目の括約筋がゆるいことなどから、嘔吐しやすいのが特徴です。
 嘔吐の原因はさまざまです。
 慢性の嘔吐は、乳児では肥厚性幽門狭窄、胃軸捻などの消化管の異常、水頭症などの神経系の異常などが考えられます。
 急性の嘔吐は胃腸炎がほとんどで、尿路感染症、髄膜炎、代謝疾患などのこともあります。
 幼児の急性の嘔吐は、胃腸炎がほとんどで、くり返す嘔吐(アセトン血性嘔吐症)もあります。
 原因によって対応法が異なります。
  1)15〜20分おきに、激しく泣いて、吐き始める
    元気だった赤ちゃんや幼児が、突然激しく泣き出し、2〜3分で少し治まる。
    また、激しく泣き出す。これを15〜20分おきにくり返すうちに吐き始め、顔色が悪く、ぐったり。
    血便もある…。こうした症状は腸重積にまず、まちがいありません。すぐに救急車を呼ぶなど、受診してください。
  2)頭を打って時間がたってから、吐いた
    頭を打って時間がある程度たってから、急に吐くことがあります。すぐに受診してください
  3)吐く+熱がある
    嘔吐に発熱が重なるのは、要注意。すぐに受診して、嘔吐の原因を医師に判断してもらいましょう。
  4)吐く+腹痛や下痢がある

    胃腸の病気かもしれません。すぐに受診してください。

  5)胃腸炎による嘔吐
    まず、嘔吐がおちつくまで、哺乳や食事はやめます。
    やめている間は水分だけを少量(1回30ml)ずつ、頻回にあげます。
    水分は、水、白湯、イオン飲料、麦茶などがあります。
    嘔吐が頻回のときには水分だけではなく、ナトリウムなどの電解質もなくなるために、その補給が必要です。
    頻回のとき、2日以上のときにはイオン飲料がよいでしょう。
    スポーツドリンクよりも、薬局で市販されている子ども用のイオン飲料が補充すべき電解質を多く含み適切です。
    幼児ではあたたかい水分よりも冷やしたほうが飲みやすいこともあり、好みでけっこうです。哺乳、食事の再開は嘔吐が収まり、     飲んだ水分を半日吐かないことを確かめてから始めます。
    嘔吐が続くと脱水になり、点滴が必要なこともあります。
  6)吐く以外、目立った症状なし
    赤ちゃんの場合、体重が増えていれば、心配いりません。
    体重の増えが悪いようなら、受診してください。
    幼児期以降なら、周期性嘔吐症や心因性嘔吐、摂食障害なども考えられます。
    一刻を争うものではありませんが、医師に相談してみてください。
  嘔吐の時の食事
    嘔吐を繰り返すときには、次のことに気をつけましょう!
      . 嘔吐のあと、2時間は飲んだり食べたりさせない。
       2時間以上嘔吐がなければ、水分を少し飲ませてみる。
        <飲んでよいもの>
          水・麦茶・お茶・イオン飲料
        <飲ませ方>
          一回量を少なめに!
             乳幼児   30〜40ml
             小学生   40〜70ml
             中学生以上 50〜100ml
          30分〜1時間くらい間隔をあけ、
             吐かないようなら2〜3回繰り返してみる。
       数回水分をとっても吐かないことが確認されたら、欲しがれば少し食べさせてみる。
        <食べてよいもの>
           炭水化物(ご飯・お粥・うどん)
        <食べないほうがよいもの>
           油、脂肪分を含んだもの(シチュー、ラーメン、バター、チーズなど)
           卵製品(プリン、カステラ、卵焼きなど)
           乳製品(ヨーグルト、乳酸菌飲料、牛乳、ミルクなど)
           果汁(リンゴジュース、オレンジジュース、果物など)
      . これで吐かなければ、食べる量や種類を徐々に増やしてゆく。
      (注意:嘔吐が頻回で、水分が取れない状態が長く続くと「脱水症状」を起こします。
            そのようなときは点滴が必要です。)

D発疹
 小児期には発熱を伴う発疹性感染症が多数あります。
 また、薬疹、湿疹、アトピー性皮膚炎など原因もさまざまです。発熱を伴うときには診察が必要です。
 元気で発疹だけのときは、ようすを見て大丈夫でしょう。くり返すときには、アレルギーのこともあります。
 1)発熱を伴う発疹
  感染する病気の疑いが
  発疹があり、熱も出ているときは、はしかや水ぼうそう、風疹など、感染する病気にかかっている疑いがあります。
  早めに受診してください。
 2)発疹が長引くとき
  発疹や皮膚のトラブルが長引いて、なかなか治らないときは、早めに受診を。
  市販の薬などを素人判断で使うと、悪化することがあるので注意してください。
 3)オムツかぶれが長引くとき

  オムツかぶれが、なかなか治らないときは、皮膚カンジダ症かもしれません。
  オムツかぶれと違うところは、赤いブツブツが膿をもっていること。
  ただ、区別がつきにくいので、医師に診てもらうと安心です。

Eけいれん
 乳幼児期はもっともけいれん発作が多い時期です。
 熱性けいれんがもっとも多く、原因はさまざまです。
 一瞬意識がないようにみえるだけの発作もあれば、全身をかたくする発作もあります。
 けいれんだと思ったら、あわてないで寝かせて、顔を横に向けてください。
 多くのけいれんは2分以内でおさまりますが、時に20分以上のことがあります。
 5分以上続くようなら、おさまっても、脳炎などの病気のことがありますので受診したほうが安全です。
 緊急を要するけいれん
   体の片側だけ強くひきつける。
   けいれんが治まってからも、意識がはっきりしない。
   熱がないのにひきつける。
   小さな音や光に反射的に体をそらせ、全身がけいれん。
   熱があり、短時間に何度もひきつけをくり返し20分以上続く。
 緊急を要しないけいれん 
   短いけいれんなら、命にかかわることはめったにありません。
   とにかく落ち着いて、まず始まった時間を確認。
   熱を測り、お子さんの様子をよく見てください。
   熱の有無や持続時間、けいれんの様子が、診察のときに役立ちます。
  
F意識障害
 突然子どもの意識がなくなったら、まず周囲の人を大声で呼びます。
 子どもでは呼吸からとまることが多いので、まず呼吸を確認します。
 呼吸していないようにみえたら、口と鼻を大人の口でおおって人工呼吸をします。
 くびに手を当てて、脈拍を確認します。その間に、他の人は救急車に連絡です。
 救急車がくるまで、人工呼吸と心臓マッサージを続けます。呼吸をしていれば、その必要はなく、よく観察するようにします。

2:子供に多い病気
(1)一般的な病気の分類
    数え切れないくらい多くの病気を、全て理路整然と分類することは不可能です。
    しかし、どの様な病気が有るのかを知るためには大まかな分類を知っておくほうが理解しやすいと思われます。
脳・神経疾患 感染症 眼科疾患
循環器疾患 内分泌疾患 耳鼻科疾患
呼吸器疾患 免疫系疾患 歯科・口腔疾患
消化器疾患 栄養・代謝生疾患 皮膚疾患
腎・尿路疾患 小児ガン 運動器疾患

(2)子供に多い病気
脳・神経疾患 熱性けいれん 憤怒けいれん てんかん 急性脳炎
循環器・血液疾患 川崎病 
呼吸器疾患 風邪症候群 インフルエンザ 気管支炎・肺炎 気管支喘息 
消化器疾患 感染性胃腸炎 周期性嘔吐症、虫垂炎 腸重積症
腎・尿路疾患 急性腎炎 慢性腎炎 膀胱炎 ネフローゼ症候群
感染症 麻疹 風疹 水痘 突発性発疹 流行性耳下腺炎 ヘルプアンギーナ 手足口病 百日咳
内分泌疾患 リウマチ熱
免疫系疾患 アトピー性皮膚炎 花粉症 アレルギー性鼻炎
栄養・代謝生疾患 糖尿病
小児ガン 白血病 神経芽細胞種 ウイルムス腫瘍
眼科疾患 結膜炎 
耳鼻科疾患 鼻血 中耳炎 外耳炎 扁桃肥大
歯科・口腔疾患 う蝕(虫歯) 口内炎 口角炎
皮膚疾患 あせも おむつかぶれ とびひ 水いぼ
運動器疾患 先天性股関節脱臼 内反足 外反足
                                                    参考URL:子供の病気辞典

3:予防接種の種類と接種時期

(1)予防接種とは
 予防接種とは、病原物質から作ったワクチンを使い、本物の病気に近い状態を人工的に体の中に作って、再び同じ病気にかからない抵抗力を(免疫)をつけるものです。

(2)予防接種の種類
 @定期接種
    法律で必ず受けると決まっている。
    保健所や支障村から接種の連絡が来ます。
 A任意接種
    希望する人だけが受ける。
 B臨時接種
    病気の流行によって都道府県が接種時期を定めるもので、受ける義務が有ります。
    通知は個人宛には来ないで、保育園・学校に来たり、自治体の広報に載ります。

(3)各種予防接種の特徴と接種時期






3カ月を過ぎたらなるべく早くやりたい
 @三種混合(ジフテリア、破傷風、百日咳の予防)
コメント ジフテリア、破傷風、百日咳に対するワクチンです。
1期3回と追加の1回、計4回で基礎免疫ができます。
副反応 腫れ、しこり(10人に2〜5人)。軽い発熱(100人に3〜4人)
自然感染の場合の
合併症
病気にかかると・・・
 ジフテリア:死亡 20人に1人 破傷風:死亡 100人に3人 百日咳:肺炎・脳症 20人に1人 死亡 200人に1人
接種時期の目安 1期 生後3〜90ヵ月未満。(3〜8週間隔で3回と追加1回)。2期 11・12歳
 Aポリオ(小児麻痺の予防)
コメント 2回やります。1回目と2回目のあいだは、数年あいてもかまいません。
副反応 250万人に1人の割合で麻痺
自然感染の場合の
合併症
感染者の8%に頭痛・眠気・髄膜炎
感染者の1000人に1〜5人に麻痺
接種時期の目安 生後3〜90ヵ月未満
 BBCG(結核に対する予防)
コメント 家族などの近親者に結核患者がいる場合には新生児でも接種する
副反応 腋窩リンパ節の腫れ(1000人に7人)
自然感染の場合の
合併症
乳幼児の結核は重症結核(結核性髄膜炎・粟粒結核)が多く危険
接種時期の目安 4歳未満のツ反陰性者  小学校1・2年のツ反陰性者  中学校1・2年のツ反陰性者
1歳過ぎたら早めに
 @麻疹(はしか)
コメント 小さい子の麻疹は、リスクが大きいので早めにやっておきましょう。
副反応 軽い発熱、発疹(10人に2人)  脳炎(100万人に1人以下)
自然感染の場合の
合併症
肺炎(20人に1人) 脳炎・脳症(2000人に1人) 死亡(1万人に1人)
接種時期の目安 生後12カ月〜90ヵ月未満






 A風疹(三日はしか)
コメント 成人女子では接種後2ヶ月間は避妊が必要
副反応 軽い発熱、発疹、リンパ節腫脹等(100人中4人以下)
血小板減少性紫斑病(100万人に1人)
自然感染の場合の
合併症
先天性風疹症候群(4人に1人*)
*妊娠初期に感染したとき 血小板減少性紫斑(3000人に1人) 脳炎(6000人に1人)
接種時期の目安 生後12ヵ月〜90ヵ月未満  12歳から16歳未満
集団生活にはいる前に
 @流行性耳下腺炎(おたふく風邪)
コメント 自然感染では、いろんな合併症があります。(永久的な)難聴もときに起こります。
副反応 耳下腺腫脹(100人に1人)。髄膜炎(数千人に1人)
自然感染の場合の
合併症
髄膜炎(10〜30人に1人)  脳炎(5000〜6000人に1人)  永久的難聴(15000人に1人)
睾丸炎(5人に1人/成人の場合)
接種時期の目安 任意接種(1歳以上)
 A水痘(水疱瘡)
コメント アトピー性皮膚炎など、皮膚が弱い場合はやったほうがよいでしょう。
副反応 ほとんどなし
自然感染の場合の
合併症
皮膚の二次感染(ときどき)  小脳失調症(まれに)  脳炎(1000人に1人以下)
接種時期の目安 任意接種(1歳以上)






3歳から
 @日本脳炎
コメント 九州や東南アジアに多い病気です。将来、その方面に旅行などの可能性があれば是非!
副反応 軽い発熱(1000人に2人以下)注射部の腫れ(100人に3人以下)
自然感染の場合の
合併症
死亡(3人に1人)
接種時期の目安 1期 生後6カ月〜90ヵ月未満 (3歳以上が推奨されています)(1〜4週間隔で2回と追加1回)   2期 9歳〜13歳未満   3期 14歳〜16歳未満
6ヵ月以上
 Aインフルエンザ
コメント その年に流行しそうなウイルスを予想してワクチンを作るので毎年接種が必要
副反応 注射部の腫れ、熱感(10人に1人) 38℃以上の発熱(100人に1人以下)
自然感染の場合の
合併症
中耳炎、気管支炎、肺炎、心筋炎、髄膜炎、脳炎、脳症
接種時期の目安 3歳から

(4)米子市の予防接種

集団予防接種

     ポリオ

     結核(BCG)

個別予防接種

風しんの予防接種

高齢者のインフルエンザ予防接種