(1)犯罪の特徴

 @発生時間
   午後2時から午後6時頃に多発しています。
   下校時から夕食時までの間です。
   最近は朝の登校時の被害も増加してきています。

 A発生時期
   季節は7月〜10月が多いです。
 B発生場所
   駐車場や駐輪場で5割。
   次いで道路上と続いています。
   車に連れ込んでのいたずらや誘拐が多いため注意が必要です。

         

  駐車(輪)場での主な被害は窃盗ですが、強盗や傷害、強制わいせつ、逮捕・監禁及び略取・誘拐は道路上で被害にあう割合が高くなっています。
 公園・・木や建物で見通しの悪い公園、周囲に路上駐車のある公園、建物に落書きのある公園は避ける。
 車の中から様子をうかがっていたりするので注意します。
 エレベータ・・エレベータの中は密室となるため、注意が必要です。
 知らない人と一緒に乗らないことを習慣づけることが大切です。
 後ろから襲われないようにエレベータの出入り口の操作ボタン前に壁を背にして乗り、いつでも非常ベルや各階のボタンを押せるようにします。
 カメラを設置するとともに、カメラを設置して録画監視していることをシールなどでエレベータホールなどで周囲に知らせます。(抑止効果)

 C手口の特徴
 1)声をかけてくる 
     ちょっとおいで
     お菓子、おもちゃ、ジュースをあげる(買ってあげる)
     一緒に遊ぼうゲームセンターへ行って一緒に遊ぼう
     ○○さんのお家(○○駅)を教えて、一緒に行ってくれないかなー
     子猫、子犬を一緒にさがして(見に行こう)などと、ことば巧みに子どもを誘ってきます。
 2)車に乗せようとする
     車から声をかけたり、手招きし、乗せようとする
     車から降りて待ち伏せし、突然腕などをつかむ
 3)ずっと、後を追いかけてくる
     近づいてきて、体を触ったり、追い越しざまにスカートをまくったりする
     後をつけて来て、人通りの少ない場所で連れ去ろうとする
 4)両手を広げて道をふさぐ
     いきなり性器を見せる
     「声を出すな」などと脅す


(2)安全対策
 @保護者が注意すべき事
    子どもの行動は、日頃から把握する。
    被害を話しやすいように、日頃の親子のコミュニケーションを図る。
     (子どもは被害に遭ったことを親に話すと叱られるのではないかと考え、なかなか話さないケースがあります。
      普段から子どもの様子をよく見て、普段と異なるときは、やさしく話しかけましょう。)
    防犯グッズを利用する
 A子供に教えておくこと
     子供にはただ漠然と「気おつけて」というのではなく、具体的に注意を与える必要が有ります。
     次の様なことを子供が理解できるように教えておきましょう。
         1:知らない人についていかない。
         2:だれかに連れて行かれそうになったら、「助けて!」と大声で助けを呼ぶ。
         3:一人であそばない。
         4:友達が知らない人に連れて行かれそうになったら、大声で助けを呼ぶ。
         5:あそびに行くときは、どこで、だれとあそぶか、家の人に言ってから出かける。
         6:道を聞かれても教えない(子供に道を聞く大人は不自然と考えましょう )
 B地域住民として心がける事
     一人で遊んでいる子どもや、夕方になっても遊んでいる子どもがいたら、声をかけて注意しましょう。
     通学路や公園、学校周辺などの安全な環境を作りましょう。
     防犯灯の設置や視界を妨げる樹木、枝などの刈り込みなどをして、死角をなくすようにしましょう。
     また、危険箇所の点検などもしましょう。
     登下校時間に通学路等の警戒やパトロールを行いましょう。
     何かあったとき逃げ込める「こどもを守る安心の家」を把握し、子どもに教えておきましょう。
     不審者(車)や不自然な親子連れなどには一声かけるか、警察へ通報しましょう。










 子供を狙った犯罪が多発しています。
 犯罪に遭わないために、どのような犯罪が多いのかを知り、おとなが注意することが必要です。
 そのためにはまず親が、子どもにどのような危険があるのかを把握しておく事です。
 そして我が子に合った独自の対策を用意してあげる必要があります。
子供と防犯